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W断熱工法

N様邸の工事も着々と進み、いよいよ「優しい家」の本丸「W断熱」の工事が始まりました。

一般的に木造住宅に使用される断熱工法は充填断熱という壁の中に断熱材を入れる方法。

素材の違いでコストは色々ですが、大事なことは性能をしっかりと発揮させる事で。

その性能をしっかりと発揮させる為には隙間のない充填が必須になってきます。

以前断熱工事の講習で聞いたことは、不完全な施工で1割隙間を残すような事をすれば、

性能は6割まで低下するような話でした。

言い換えれば壁の中にある配線やコンセント、筋交いなどの取り合いをしっかりと工事しなければ、

100mmの厚さの断熱材も60mmしかないのと変わらないというになります。

セルロースファイバーは専用のブローイングマシンを使用し、

容易に隙間なく壁内にパンパンに吹き込む事が出来るので、性能はしっかり発揮できます。

外部にはEPSボードと言う外張りの断熱材を施工します。

外張り断熱の良いところは躯体そのものをすっぽりと包みこめるので、

機密性も高まる上、内部結露の防止にも効果が高まります。

そして、他の外壁材より圧倒的に軽量なので建物の総重量が減り、揺れにも効果があります。

これらを掛け合わせ、それぞれの断熱材の短所を補い合い、

高い断熱性を持ちながら呼吸して結露を予防する事で、快適で長寿命な住まいになります。

完成すれば目に見えない部分へのこだわりですが、その性能はきっと体感できます。

温暖であるこの地域にそこまでの性能がいるのか?という声を時々頂きますが、

この小田原でも夏は猛暑日があり、冬は氷点下になることもあり、北国や南国ほどでないにしろ、

寒暖の差は大きく、高断熱の住まいは人にも住まいにも必要であると考えます。

かなり宣伝ブログになりましたが、W断熱は本当におすすめの工法です。

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ちなみに夕方に現場ではN様のお子様2人が、
外張り断熱のワッシャーにビスをセットする作業を手伝ってもらえました。
グッジョブですね。
ではでは。
2016年11月8日 投稿|