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暮らしを問う

6月の大阪地震。

7~8月の記録的猛暑そして大型台風。

そして先日の北海道での地震。



この夏は日本各地で災害の多い夏でもありました。

被災された方々におかれましては心よりお見舞い申し上げます。



さて、これだけ自然災害が頻発するこの国では当たり前のように備えが必要になります。

とりわけ住まいというのは社会的インフラと並んで暮らしに欠かせないものであり、

住宅産業を生業にしている私にとっても、常にあり方を問われ続けるものでもあります。



地震への備え、火災への備え。

近年なら豪雨や土砂崩れなどへの備えも関心が高まっています。



また、ひとたび停電になれば復旧までの凌ぎ方など。

安寧に暮らしていくために今以上に出来るものはないのかと思うのです。




とりわけ、暮らしのほとんどを電化なしでは成り立たない今の住まいにおいて、

少しでも消費するエネルギーを抑えることは実効性の高いものだな~と。



2020年には住宅の省エネ基準の義務化も予定されており、

それ以降は高断熱の住まいの標準化が進み、

簡単に言えば高断熱でない家は資産価値が下がる恐れがあります。



かつて耐震基準が1981年に施工され、

それ以前の住宅が「既存不適格」になったのと同様の現象が起こると予想されます。



実際地震の被災により倒壊が多かったのもこの基準以前に建てられたものが多くあり、

改正そのものはむしろ必須でもありますが、先述にあるように改正以降は資産価値が下がる事になります。



ですので今から2年後といえど、出来うるならそれを見越した家づくりが望ましいと思っております。



繰り返しになりますが、地震・火災・風水害等々

住まいは自然からいのちを守る性能も必須ですが、

同様にエネルギー消費を考え、日々の暮らしが少しでも快適な環境になるために日々研鑽を重ねて行こうと強く思いました。
     
2018年9月12日 投稿|